任務から帰ってきて早々、頭が真っ白になる光景に心臓が跳ね上がり、そこから始まるの意地悪な質問攻めにさらに寿命が縮まる思いをした。 自分ですら預かっていたことも、どこに置いていたかも忘れていたくらいだ。 それをなぜよりによってに見つかって、しかも再生までされてしまったのか。 ま、はっきり言ってと出会ってから以外で抜こうとは思わなくなったし、堂々と無罪放免を主張できる。 ・・・とりあえずと出会う前は、という無粋な質問は無しにしよう。 今までこういった類のものを見たことがないと言うから、好奇心も相まって久しぶりに一緒に見てみることにした。 画面に映る女優は相変わらずの魅力的な雰囲気を漂わせていて、若かりしあの頃を少し思い出した。 映像が進むうちに、隣に座るが俯きがちになり、肩に回した手に伝わってくる体温が高くなってきた。 チラリと盗み見た表情はあまりにも煽情的で、思わずそのまま押し倒したくなる衝動に駆られる。 そんなも、何度かカカシのことを盗み見ては熱い吐息を漏らし、もぞりもぞりと脚を動かしていた。 目の前の映像はともかく、のそんな欲情的な行動に一気に下半身に血が集まりそう。 「ちゃん」 「っは、はい!」 びくっと震えたの表情は、とろんと蕩けてまるで誘っているかのようで。 「・・・案外、大丈夫そうだね」 そういうと、わかり易いくらいにがっくりと肩を落としたにもう我慢ができなかった。 再び名前を呼んで振り返らせ、思う存分その唇を堪能した。 やけに積極的に舌を絡ませてくるから名残惜しく離れると、さっきよりも息を乱してカカシを切なげに見つめた。 『その表情、反則でしょ』 最初はほんの悪戯心で、がどんな感じになるのか気になってビデオを見始めた。 それが見ているうちにどんどんドツボにはまっていくに悪戯心も止まらなくなり、今やいつが耐えられなくなるのか待っている自分がいた。 「どうしたの?ちゃん」 もういい頃合いだろうと、隣に座る愛しいを振り返ると、熱い吐息を漏らしながら、うるうると潤わせた瞳でカカシのことを見つめていた。 「カ、カシ・・・」 「!」 泣きそうな声でカカシを呼び、ついには体を起こして隣に座るカカシの上に跨った。 「んっ、んん!ふ、あっ!・・・ッ!」 激しく身体を交わらせながら、粘着質に舌を絡ませる画面の中の二人。 一方ベッドの上では、胡坐をかいているカカシの上にが熱に浮かれた目で跨っていた。 「カカシ」 吐息交じりに名前を呼びながらカカシに抱きつき、顔を寄せて口づけた。 「ん・・・・はぁ・・・カカシ・・・」 されるがままにカカシも口づけに応え、優しくの頭を撫でてやる。 「我慢できなくなっちゃった?」 微笑みながら訪ねると、は小さくうなずいた。 「だからカカシも・・・」 するするとの手が伸びて、ズボンの上から自身を優しく撫でた。 そもそも今までの煽情的な姿に昂りを我慢していたのだから、こうも本人から刺激を受けただけであっけなく自身は昂りを見せた。 はあ、はあ、と息を乱しながらカカシの服を脱がしはじめ、カカシもの服を脱がせてやった。 目の前に現れた柔らかそうな胸のふくらみに思わずカカシも手を伸ばすと、はビクッと体を震わせた。 「んっ・・・!」 下着も取り去り、なめらかな肌を撫でながら優しく包み込み、力を加えたらその分かたちを変える柔らかさを楽しんだ。 「カカシ・・・」 ねだるように何度もカカシに口づけて、その気にさせようと必死に自身を愛撫する。 カチャカチャと器用にズボンを下げて下着から自身を取り出した。 それはもうすでに十分なほどに準備は万端だったが、なおもは愛撫をつづけた。 「あっ、だめ、気持ちいいの・・・ああんっ!」 越しに見える画面では、偶然にも男優の上に跨って腰を振る女優が映っていて、余計に今の現状に興奮を覚える。 「もう、いいよね?」 切羽詰まったようなは待ちに待ったものを目前に、女優顔負けの欲情的な笑みを浮かべてそう尋ねた。 「いいよ。おいで、」 カカシの答えにうなずいて、ゆるゆるとした動きで下着を脱ぎ、ついにカカシの自身を招き入れた。 「は・・・あっ・・・カカシ・・・!」 ぎゅう、とカカシに抱き着いて、耳元で歓喜の甘い声を囁く。 「カカシ・・・気持ちいい、カカシ・・・」 「うん、気持ちいいね」 ゆらゆらと揺れるの腰に合わせ、カカシもおのずと腰が動く。 いつも以上にそこは熱を持ちぬかるんでいて、粘膜同士が擦れあう感覚が激しい快感を生んでいた。 が動くたびにつながっている部分から卑猥な音が聞こえ、それがさらに気持ちを高まらせる。 「はあ・・・んっ、んぁ・・・」 恍惚の笑みを浮かべるに口づけながら、ゆっくりとをベッドに寝かせた。 「ん・・・・カカシ・・・」 とろけた表情でカカシを見つめるの残っている服を脱がせてやり、自分も邪魔になった服を脱ぎ去った。 「・・・・」 「・・・・」 体はつながったまま、お互いを感じあうようにしばし見つめあった。 「あああんっ、___が大きくて気持ちいのぉ!イっちゃうイっちゃう〜!」 「あはっ!」 「も〜・・・」 テレビから聞こえる相変わらずの声に、ムードも何もなくは吹き出し、カカシは一度しぶしぶ自身を抜いてテレビのリモコンを手に取りテレビを消した。 「はい、もうこっち集中ね」 「あはは、うん、わかった」 はあ、と苦笑いと共に一息つき、再びの上に覆いかぶさった。 顔を近づけて口づけようとした瞬間、は意地悪そうにニヤッと笑った。 「な、なに?」 「ねぇ、カカシもさ、さっきみたいなのが好き?」 「え?」 えへへ、と笑うは少し体を起こしてカカシの耳元に口を寄せた。 「カカシの太くて大きいの、わたしにちょうだい」 「!!!」 想像以上に脳みそと下半身に響くその言葉に、かあ、と一気に体が熱くなった。 「あれ?そうでもなかった?」 無邪気に笑うに、むしゃぶりつくように口づけた。 「んっ!」 やっぱり、と少しうれしそうに笑うに比べ、一切余裕がなくなったカカシはの脚を持ち、一気に奥まで貫いた。 「ああっ・・・!!」 そのままガツガツと暴走がちにを求め、ベッドがギシギシと軋む音やの女優に負けず劣らずの甘い声がカカシの聴覚を刺激した。 「んっ、カカ、シ・・・!や、あっ、はげしいっ」 「は、さっきの、威力、強すぎでしょ」 はあ、と息を切らしながらニタリと笑えば、は今更恥ずかしくなってきたのか頬を赤くして顔をそらしていた。 「こら、こっち見なさい」 「んっ、や、むり、恥ずかしい」 くいっと顎を掴んで正面を向かせるも、つつつと目線は泳いでばかり。 「ほんとって・・・」 「?」 なに、とようやくカカシと目を合わせると、それを狙ったかのように口づけた。 「んっ、ふ・・・っ!んんっ!」 ねっとりと舌を絡ませながら、なおも律動を繰り返すと、苦しそうには口を離した。 「カ、カシ、あっ、だめ、イっちゃう、から・・・!」 「うん、いいよ」 「だから、カカシも、一緒に・・・ね?」 小首をかしげてカカシに訴えるに、ゾクゾクっと一気に背筋が震えた。 「ッ・・・そうだね、一緒に」 そう応えると、は嬉しそうに小さく微笑んだ。 しっかりとの手を取り、最後を目指すように動き始めた。 「あっ!あ、カカシ、気持ちいい、カカシ・・・!」 「・・・は、あ・・・」 「あっ、カカシ、イく、イっちゃう・・・!あっ、あ・・・ッ!!」 「うっ・・・ッ!!」 ぎゅう、とお互いの手を握りしめながら、ついに二人は絶頂に達した。 はあ、はあ、としばらくお互い息を乱しながら、見つめあったまま動かなかった。 が、先にクスッと笑ったのはカカシだった。 「え?なあに?」 つられても力なく微笑んだ。 「も、負けないくらい派手に喘いでたなって」 「えっ?!」 「はは、ほんとって、最高だよ」 そう笑ってようやくドサッとの隣に倒れこんだ。 「はー。でも実際に言われると結構くるね」 「さっきの?」 よいしょ、とのことを抱き寄せ、柔らかな髪の毛を撫でながら一息つく。 「そう。ビデオで聞いたとき全然良さとかわかんなかったけど」 「あ、やっぱ見たんだ」 「うっ」 しまった。 最後の最後でボロを出してしまった。 「もう。これ、はやくゲンマに返しなね」 「はい」 素直に返事をすると、それに満足したのかはニヤッと笑って体を起こした。 「ね、カカシ・・・」 の熱い指先がつつつ、とカカシの頬を撫で、唇を撫で、首を伝って下へ下へと動いていく。 その艶めかしい指の動きに、思わず自身が反応を見せる。 「カカシの、太くて大きいの、もう一回ほしい・・・」 ね?と妖艶な笑みを見せる愛しい人。 ああ、確信犯め。 1<<< Novel TOP |