「あっ・・・!や、だめ・・・!」 「ダメじゃないんじゃなーい?」 すでにカカシの長い指がの中を縦横無尽に動き回り、はただひたすらにカカシの肩にしがみついてその動きに耐えていた。 「カ、カシ、もう・・・ッ」 「ん〜?」 首を振って限界を表すも、カカシは聞こえないふりをしたまま動きを止めない。 「だめ、や、あっ、イく・・・!」 甲高い声がが上がると同時に、それまで動かしていた手をピタリと止めた。 「・・・え・・・?」 あと一歩というところでカカシの手が止まってしまい、思わず物足りない声が漏れてしまった。 「寸止めってやつ?」 閉じていた目を開くと、カカシは意地悪そうにニタッと笑った。 辛いやら虚しいやら恥ずかしいやら、何とも言えない感情がグルグル渦巻く。 「イかせてほしかった?」 「べ、べつに・・・・・」 カカシの思うとおりになってたまるかとそっぽを向いた。 するとカカシはそれすらも分かっているかのようにニヤニヤしたままふーん、と呟いた。 とは言えのぼりつめる直前まで攻め立てられたのに、いざその目前で突き放されて物足りないというのが実際のところ。 「じゃあカカシ、交代」 「交代?」 の思わぬ発言にぽかんとしているカカシをそのままに、ベッドの上に膝立ちしているカカシの前に座り込んだ。 疑問に思ってるカカシに何か言わせる前にカカシの昂ったそれを口に含んだ。 ヒクッと腰を震わせたカカシはの頭に手を添え、抑えるとも離すともせずにただ受け入れていた。 そんなカカシに見せつけるように先端を舐めたり、口の中に含んでねっとりと舌を這わせたり、そのままカカシを果てさせるように必死に口を動かした。 「・・・、く・・・ッ!」 口に入らなかった部分を手でしごくと無意識のうちにカカシの腰が揺らめき、そろそろ限界が近そうな様子。 も自身をしごく手を早め、出していいよ、と促すように口を開けたまま待ち構えた。 「は・・・、出そう・・・」 「ん・・・・」 カカシの綺麗な顔を歪ませて快楽に耐えている表情を見て、思わずそのままイかせたくなる気持ちを抑え、さっきの仕返しと言わんばかりにパッと手の動きを止めた。 「!」 気持ちよさそうな顔から一転、ハッとした顔でを見るカカシ。 「あは、ごめんね、仕返し」 「〜〜〜・・・・」 あからさまにガクッと肩を落としたカカシはそのままドサッとを押し倒した。 「これ、すごい、いや」 「お分かりになりましたでしょうか?」 「うん、ごめん」 「私もごめんね」 素直に謝るカカシの頭をぽんぽん撫で、お詫びに優しく口づけた。 軽く口づけるつもりだったがカカシがそれを許さず、離れようとするの頭をがっしり抑え、だんだんと深くなる口づけにの体温も上がってくる。 「待って、やばい、俺これだけでイきそう・・・」 興奮した面持ちで前髪をかきあげたカカシはふう、と落ち着かせるように一息つき、再びの上に覆いかぶさった。 二人して息を乱しながら、カカシはすでに限界まで張り詰めたそれをの熱くぬかるんだそこへあてがった。 「ん・・・カカシ・・・・」 「童貞かってくらい切羽詰まってるんだけど」 「とんでもないことしちゃったかな」 ふふっと笑うに軽く口づけ、ズズッと自身を埋め込んだ。 「あッ・・・!!カ、カシ・・・!」 「はあ・・・」 お互いすでに限界間近の中、さらなる刺激に堪らない声があふれ出た。 すぐに動き出すこともできず、お互いの存在が体に染み込んでいく。 「カカシ・・・だめ、もうイきたい・・・」 瞳を潤わせ切なそうな表情で訴えるに、カカシももう頭が真っ白になり理性も追いつかず、もはや本能のままにを求めた。 「あっ!ん、あぁっ・・・!」 「は・・・・くっ・・・」 カカシの動きに合わせてギシッときしむベッドの音と、の甘い声、そしてカカシの色っぽい吐息が部屋に響き、二人は互いの手をしっかり握りしめただ自分に与えられる快楽に身をゆだねた。 「ん、あッ、カカシ、イく、あっ、イっていい?」 「おれももう、イきそう・・・」 「イく、あ、あっ、イく、ッ・・・!!」 「く・・・・は・・・うぁ・・・!」 ビクッビクッと体を震わせながらようやくは絶頂を迎え、そのあとすぐにカカシも熱い欲望を弾かせた。 「ん・・・はあ・・・あ・・・」 「はあ・・・」 ズルリと自身を抜き、ドサッとの隣に倒れこんだ。 散々焦らされたうえでようやくイけたわけで、その満足感はひとしおで。 「気持ちよかった・・・」 「俺と合わせて三度目の正直ってやつかな」 「アハ、そうかも」 クスクス笑うをグイッと抱き寄せ、ふうーとため息一つ。 「でも、もうやんない」 「そうだね」 どっちかと言ったらカカシだけどね、と心の中で思ったが口には出さず。 というより、カカシの腕の中でまどろみながら、優しく頭を撫でられているとそんなこともどうでもよくなったり。 「ま、にだったらまたされてもいいかも」 「えー、カカシってまさかのドM?」 「のせいで目覚めちゃったかな」 クスクスと笑い合って、夏の夜。 月の光に照らされて。 Novel TOP |