「そんなことより、カカシさんおかえりなさい!」 「あぁ、ただいま」 カカシの上に跨ったまま、ぎゅうっとカカシのことを抱きしめた。 やっぱり、自分の分身じゃなくて本物のカカシが一番。 背中を撫でてくれるその大きな手のあたたかさも、本物じゃなければつくりだせない。 「任務、疲れました?」 「長期だったからね。内容はそれほどでもなかったけど」 「お疲れ様でした」 「ありがと」 そう言ってカカシはに口づけた。 ついばむように何度も口づけを交わし、しだいに互いの目に熱がこもってくる。 ゆっくりと体勢を変え、ふわりとを仰向けに寝かせて上からカカシが覆いかぶさった。 「いい・・・?」 カカシの言葉に、は少し恥ずかしそうに小さく頷いた。 再びカカシは口づけたのち、の首元に顔を埋めた。 ピリッとした痛みが走り、赤い印がの色白の首筋に花開いた。 「ん、そこ服じゃ隠しにくいのに・・・」 「いーの。俺のっていう印なんだから見せつけないと」 「ふふ、なにそれ」 くすくす笑うに、カカシは違う場所にもう一つ印をつけた。 右手はするすると着ている服の間から入り込み、の体温と素肌を楽しむように縦横無尽に撫でる。 「んっ」 ふわりと胸の膨らみに手が触れた瞬間、びくりと身体が震えてしまった。 そのまま下着の上から優しく揉まれ、時折先端を摘まむように愛撫されると、は堪らなくなってしまう。 ぐいっと下着を上にずらされてしまい、ついでに着ていた服もぐいっと捲られてしまった。 「うーん、絶景かな」 上にずらされた下着によって寄せられ余計に強調された膨らみ。 それをニヤリと笑って眺めるカカシに、ぼんやりしてたは慌てて服を下ろした。 「あ、いい格好だったのに」 「発想がエロすぎます!」 「・・・・」 「?」 急に黙って自分の手を見つめたのち、なにかを思いついたようにを見つめるカカシ。 は意図が分からず曖昧な笑みを浮かべて見つめ返した。 「いたずらっ子の発想ってやっぱりすごいよ」 カカシはくすっと笑って突然印を組み始めた。 まさか、とは悪い予感がした。 「影分身の術!」 ドロン、と煙と共にベッドの傍らにもう一人のカカシが現れた。 「「せっかくなら、二人でやってみる?」」 「・・・はい?!」 ギシッとベッドの上にもう一人のカカシも乗り、戸惑うを後ろから抱き起こした。 「えっ?ちょ、カカシさん?!」 後ろから抱きしめるカカシ。 そして目の前にも楽しそうに笑っているカカシ。 「上と下、同時にってどんな感じだろうね?」 「それって・・・んんっ!」 どういうこと、と聞こうとした途端、後ろのカカシがの顎を引いて強引に口づけた。 さっきまでの軽い口づけではなく、ぬるりと舌を絡み取られる。 つい口づけに意識を持っていかれ、目の前のカカシが服を捲り上げていることに気が付かなかった。 「っ!!」 突然、胸の先端に舌が這い、もう片方も摘まむように愛撫されてしまった。 びくっと身体が震え、恥ずかしくてカカシを離そうと手を伸ばそうとするが、いつの間にか後ろのカカシに腕を掴まれてしまっていた。 抵抗させないためにも影分身を利用していることに、無駄にカカシの技量が現れている。 「ん・・・ふ、あ・・・」 がキスに夢中になっている間に、正面のカカシは胸を愛撫する手とは反対の手で、するりとの履いていたズボンを脱がせてしまった。 下着の上からつう、と撫でるように指を這わせると、びくっとの体が震え、後ろのカカシと口を離した。 「や、あ・・・カカシさん・・・」 はあ、と少しだけ息を乱すの上を脱がした。 とろけた表情を浮かべるの頬を撫で、今度は正面のカカシが口づけた。 後ろのカカシはの腕を離して、の背中のフックを外した。 身体の前に手を這わし、締め付けから解放されたの膨らみを再び両手で優しく包み込んだ。 口づけている間にもカカシは一方の手で下着も脱がせてしまい、つぷりと指を一本挿し入れた。 「んっ!ふ、あ・・・」 目の前のカカシの両肩に手を置き、快感に耐えるようにぎゅうと力をこめた。 今まで経験したことのない、四本の腕による愛撫に頭がおかしくなりそう。 後ろのカカシがの首元に顔を埋め、またしてもキスマークをつけた。 そのまま首筋に舌を這わせ、その感覚にはぞくりと震える。 胸を弄っていた手がするすると降りて行って、片手はの脚を広げさせ、もう片手は蜜が滴るその場所へ指を這わせた。 既にもう一人のカカシが指を一本挿し入れ、水音を立てて指を出し入れしていた。 ぷくりと膨れた部分を指先で触れると、びくっと身体を大きく震わせた。 「んっ!や、あっ」 カカシから口を離し、下半身に伸びる二本の腕をつかんだ。 止まらないカカシからの刺激に、は翻弄されるばかり。 脚を閉じようにも後ろのカカシに掴まれてしまっている。 中に挿し込まれている指がいつの間にか増えていて、耳をふさぎたくなるような音が響いていた。 「やっ、あっ!まって、カカシさんっ!」 の制止の言葉も聞かず、二人のカカシはさらに刺激を加えた。 あまりも強すぎる刺激に、目の前がチカチカしてくる。 「ああっ!や、だめっ、イく・・・!あっ、あ・・・!!」 ぎゅう、と二人の腕を強くつかんでは達してしまった。 「気持ちよかった?」 はあ、はあ、と呼吸を荒げるに、その様子を正面から見ていたカカシは嬉しそうに尋ねた。 は素直に頷き、くたりと後ろのカカシに背中を預けた。 「ねぇ、」 後ろにいるカカシが、の耳元で囁くように名前を呼んだ。 それだけではどきん、と胸が高鳴る。 「あ・・・」 ぐい、と背中にカカシの自身が当てられて、かあ、と頬が熱くなる。 「俺たちも気持ちよくさせて?」 ね?と色っぽく耳元で囁かれ、ぞくりと背筋が震えた。 おずおずと頷くと、二人のカカシは息ぴったりに起き上がり、を挟むように右側と左側に膝立ちになった。 「ふたりいっしょに・・・?」 そんなこと、したことないからわからない、と戸惑っていると、二人のカカシはにっこりと笑った。 「「ならできるでしょ?」」 そう言って二人はの頭を優しく撫でた。 負けん気の強いにはぴったりの言葉だということをカカシは知っている。 まずは片方のカカシのズボンの前を開き、窮屈そうな自身を取り出した。 それを手で優しく包み込み、片方の手でもう一方のカカシの自身を同じように取り出した。 それを口に含み、優しく舌先で愛撫した。 両方のカカシからはぁ、と吐息がもれ、の聴覚を刺激した。 一生懸命になって愛撫を重ねるが、やはりどっちかに集中してしまうと、どちらかがおろそかになってしまいがち。 「ほら、こっちも頑張って」 そう言われて、今度はもう一方のカカシの方へ向いて口に含み、もう一方を手で擦った。 どうにか二人を満足させたいと懸命に手と口を動かしていると、ふわりと頭を撫でられた。 「「気持ちいいよ、」」 恍惚とした声が聞こえてきて、嬉しくなったはますます熱を込めて動かした。 「く・・・は・・・」 「ッ・・・」 二人のカカシの声がの聴覚を攻めたて、早くほしいと言わんばかりに自然との腰がもじもじと揺らめく。 「」 カカシの切なげな声で名前を呼ばれ、はカカシを見上げた。 すっかり欲望にまみれたカカシの瞳に、どきりとの胸は痛くなるほど高鳴る。 もっと気持ちよくしてあげたい、と意気込み、ますます手と口に力が入る。 どちらも先端から溢れだしているものを指先と舌先でぬぐい、上下に擦る手のスピードを上げた。 すると頭に宛がわれた手がぐいっと動き、突然を自身から離させた。 「カカシさん・・・?」 「もう、我慢の限界」 そう言って、さすがと言うべきなのか二人の連携プレーによって途端に四つん這いにされていた。 「ま、まってカカシさ・・・あっ、ああっ・・・!」 突然のことに戸惑っているに、遠慮なくずずっと自身が入り込んできた。 「んあ・・・は、あ・・・」 「」 後ろから貫かれ、俯いて刺激に耐えていると前から声がかけられた。 ふと顔を上げると、そこにはもう一人のカカシが。 ほとんど無意識に手を伸ばし、昂りを見せている自身を口に含んだ。 「んっ、ふ・・・はあ・・・」 腰に宛がわれたカカシの熱い手、頭を優しく撫でる大きな手。 大好きなカカシの手が触れているというだけで、の気持ちがますます高まっていく。 「はあ・・・気持ちいいよ」 「最高」 カカシの気持ちよさそうな声が身体に響く。 後ろからゆさゆさと揺さぶられながらも、口では懸命にカカシの自身に舌を這わせた。 「「・・・」」 前からも後ろからも、切なげな声で名前を呼ばれ、は堪らなくなる。 もう、なにも考えられない。 ただひたすら全身でカカシを感じ、身体は快感に悦んでいる。 「ん、ふ、あ・・・んっ・・・!」 またしても限界が近づいてきて、ちらりとカカシを見上げる。 さっきから自分ばかりが上りつめているだけで、まだカカシは一度も達していない。 せめて、いま口に含んでいる方のカカシだけでも、と意識を口に集中させた。 「ッ・・・!」 小さく目の前のカカシから吐息が漏れ、の頭を撫でる手に力が入った。 びく、と口の中の自身が震え、そろそろイきそうな気配が感じ取れる。 あと少し、と自分も上り詰めそうになるのを堪え、ねっとりと舌を這わせた。 「」 突然、名前を呼んだのはを後ろから攻めたてるカカシの方。 「そっちはいいから、こっちに集中してよ」 そう言ってグイッと大きく貫かれ、激しく突き上げられた。 「あっ!ひ、あっ、や、ああっ!」 一気に上り詰めそうになるその動きに、思わず口から自身を離してしまった。 その瞬間、ドロン、と煙を巻いて目の前のカカシが消えてしまった。 「!」 「ッ・・・・うぁ・・・!」 「ひあっ・・・!あ、奥にっ・・!」 分身が消えて驚いたのもつかの間、後ろから貫くカカシの自身がの中でようやく弾けた。 突然の出来事と限界まで我慢していた上に、ドクドクっと最奥に当たる感覚に、つられても達してしまった。 「く・・・、は・・・あ・・・」 しばらくの間、眉間にしわを寄せ、訪れた快感に身を委ねていたカカシ。 珍しく、身動きが取れないほどオーガズムに陥っていた。 「はあ・・・」 先にがベッドへ横たわると、ようやくカカシもその隣に倒れこんだ。 いまだ声を発さずに乱れた呼吸を繰り返すカカシが、ぐいっとを抱き寄せ、強く抱きしめた。 「カカシさん・・・?」 カカシの胸に寄せた耳に、ドキドキと聞こえるカカシの激しい鼓動。 何も言わずに抱きしめられ、身体全体でカカシの熱と鼓動を感じての頬が赤く染まる。 「はあ〜・・・」 ようやく深く息をついたカカシ。 顔を上げて、カカシのことを見つめた。 「・・・クセになりそう」 「え?」 「いや・・・なんでもない」 どういうこと、と首を傾げるがカカシはどういう意味か教えてくれなかった。 その代わりと言わんばかりに口づけられ、結局はこれ以上聞くのはやめた。 とにかく今は、目の前に本物の愛しい人がいることが幸せだから。 Drama TOP Novel TOP |