ネタをご提供くださったもよもんさんへ。




カカシが任務中に負傷して帰還してきた。

ただいま病院で診察中。
それを自宅で待つ

まだかまだかと、そわそわして待つこと数時間。
ようやく玄関のドアが開いた。

「カカシさん!おかえりなさい!」

急いで玄関に迎えに行くと、そこには治療の跡だらけのカカシが。

「大丈夫ですか?痛くないですか?入院しなくて平気なんですか?」

息つく間もなく質問攻めするに、カカシはくすくすと笑った。

「ただいま、ちゃん。大丈夫だよ、ありがと」

それだけ言って、ぽん、との頭を撫でた。
案外カカシの大丈夫そうな様子にようやくも一安心。


そこからカカシは、療養をかねて一週間の休暇を貰った。

本日、休暇三日目。
仲良くソファに並んで座り、安静に読書中。

「・・・・」
「・・・・」

ぽん、とカカシの肩に頭をもたれさせた。
カカシも真似しての頭の上に頭を重ねた。

「・・・・」
「・・・・」

ずるりずるりとカカシの体がなだれ、気づけばの膝にカカシの頭が乗っていた。

「・・・・」
「あ」

ふと思い出して、は本を閉じた。
ちょっとすみません、とカカシの頭をどかし立ち上がる。
カカシはそのままソファに寝転がってしまった。

お昼ご飯のお米をとぎ、炊飯器にセットした。
ついでにお風呂も掃除して、せっかくだからと掃除機を取り出した。

騒々しい音をたてて部屋の隅から掃除機をかけていく。

「あれ」
「・・・・」

さっきまでソファに寝転がってたカカシが、いつの間にか床に転がって本を読んでいた。

まあいいか、と他の場所から掃除機をかけていくが、カカシがいるところも掃除機をかけたい。

「カカシさん、ちょっとだけずれてもらってもいいですか?」
「ん〜」

ころん、と転がった先は、まだ掃除機をかけてない場所。

「・・・・」
「・・・・」

相変わらず本に夢中なカカシ。

「あの、そろそろ起きてくださいよぅ・・・」
「え〜?」

ようやく本から目をはなし、のことを見上げた。

「いま療養中だからさぁ」
「こういう時だけそれ言うのだめ!」
「え〜・・・じゃあ引っ張って起こして」

語尾にハートマークが付きそうな言い方で腕をに伸ばすカカシに、ついうっかりときめいてしまった

とりあえず掃除機を床に置き、伸ばされた手を引っ張ろうと握りしめた。

「わ!うわあ!」

引っ張られたのは
ぐいっと引っ張られてそのままどさっとカカシの横に倒されてしまった。

「掃除するほどよごれてないし、俺と一緒に療養しよ〜」
「も〜・・・三日間もダラダラしてたら体力落ちちゃいますよ!」

起き上がろうとするをがっしりとホールドするカカシ。

「そうだねぇ」

口ではそう言うものの、起き上がりそうな気配はない。
むしろ、眠たそうに両目が閉じられてしまった。

「ちゃんとトレーニングとかしないと!」
「トレーニングねぇ・・・」

ぱち、と目をあけ、のことを見つめた。

「うん・・・トレーニング、しよっか」
「え、えぇ」

突然の発言に、思わずも目をぱちくりしてしまった。

をおいて起き上がったカカシは、そのままの上に覆いかぶさった。

「・・・?」

目の前に、どうしてかニヤリと笑ったカカシが。
どういうことが理解できずに、無言で見つめてしまう。

「二人でしかできないトレーニング、始めようか」
「!!」

ようやくなんのことだかわかり、ぽんっと顔が真っ赤になった。


「あ、あんせいに、してなきゃ・・・!!」


の声はカカシからの口づけによってかき消されてしまった。





*    *    *    *    *




「はあ・・・は、あ・・・」
「はあ・・・」

すっかり辺りは日が暮れて、薄暗い部屋の中で二人の荒い呼吸が響く。
散らばったお互いの服ですら絡み合っている。


「いいトレーニングになったでしょ?」

「う・・・・・」

「体力の衰えが心配だから、もうちょっと続けよっか」

「えっ?!ちょ、カカシさんっ・・・!あっ・・・!」


上忍様をなめちゃいけないな、と痛感した療養休暇三日目。







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