引っ越しの話が出る前の12月25日、クリスマス。 「カカシさぁん」 「お前シャンパンで酔いすぎでしょ」 クリスマスを祝った食事のあと、グラス片手に呂律の回っていないはぱったりと机の上に突っ伏していた。 カカシからのクリスマスプレゼントとしてもらったシャンパンを開け、それをグビグビと飲んだはあっという間に酔っぱらってしまった。 「ほら、水」 「ん〜・・・」 カカシが差し出した水の入ったグラスを受け取ったは素直にそれを飲み、突っ伏していた体をようやく起こした。。 「あ・・・・そうだ、わたしもカカシさんにプレゼントあるんです!」 「ちょちょちょ、危ないよ」 シャンパンのビンを持ちながら立ち上がったは絵にかいたような千鳥足で、ヨタヨタと歩くの腕をカカシが慌てて掴んだ。 「ベッドの横においてるカバンの中に〜」 「カバン?ていうかシャンパン置きなさいよ」 「やだ〜」 ビンを奪おうとしるもしっかり掴んだままで、仕方なくそのままベッドの近くに移動して床に置いてあるカバンをに渡した。 「えっと〜・・・、まあ立ちながらなのもなんですし、どうぞおかけくださいな」 「ハイハイ」 完全に酔っぱらってるの言う通りカカシはベッドに腰かけ、もその隣にちょこんと座った。 はようやくベッドヘッドの棚の上にシャンパンのビンを置き、カバンの中から小袋を取り出した。 「カカシさーん!メリークリスマス!」 「はい、ありがとう」 「開けてみてください!」 包装紙に包まれた小さな袋を受け取りさっそく開けてみると、そこには深い緑色の暖かそうなマフラーが入っていた。 「おお、にしてはいいチョイスじゃない」 「ちょっとー、素直に嬉しいって言ったらどうですか」 「ハハ、そうだね、嬉しいよ。ありがとう」 さっそくカカシは袋からマフラーを取り出し、軽く首に巻いて見せた。 「どう?」 「か〜っこいい〜!」 ウヒッと笑ったはガバッとカカシに抱き着いて、その勢いにカカシはベッドに押し倒された。 「重いんですけど」 「じゃあ交代します?」 いたずらっぽく笑うにカカシもニヤッと笑い、言われるがままグイッと体勢を交換した。 「おこちゃまのくせに生意気」 「わっぷ!」 カカシが上に覆いかぶさったことでマフラーの端がの顔に当たり、くすぐったそうに顔をそむけたに思わずカカシは笑いが込み上げてくる。 「ハハハ、なに、いまの」 「だってマフラーが・・・!」 クスクス笑う揺れと連動してマフラーも揺れてそれが何度もの顔をさわさわと撫でる。 「ちょっと!もう、これ、ダメ!」 くすぐったそうに鼻をかきながら堪らずはカカシのマフラーを外した。 「あ、そうだ。あとね、もう一個、プレゼントあるの」 「そうなの?」 「ふふふ〜」 妖しく笑ったは自分の着ているニットセーターの裾に手を差し入れ、スルスルと上にゆっくりめくりあげた。 「見たいですか?」 下着が見えるすれすれの位置まで服をめくりあげ、誘惑的な視線でカカシを見上げた。 「そんなの・・・・・」 カカシは少し考えたそぶりを見せ、ニヤッと笑った。 「見たいに決まってるじゃない」 そう言ってすぐにの罠にはまったカカシは口づけて、艶めかしく舌を絡ませながらその合間にの服を脱がせた。 服を脱がせてようやく姿を見せたのは、いわゆる『勝負下着』といったような、もはや下着の概念を失いつつある派手な下着だった。 繊細なデザインの黒いレースとキラキラとした装飾も施され、布の面積も少なくの胸はそこから今にも溢れだしてしまいそう。 「すごいね、コレ」 分かりやすく生唾を飲んだカカシはその胸へそっと手を伸ばした。 馬鹿馬鹿しいと思いながらもその妖艶な布に包まれたものはいつも以上に 魅力度を増していて、自分の手の中で柔らかく形を変える胸のふくらみから手が離せなかった。 「もしかして下も?」 カカシの問いかけに小さくうなずいたを見て、遠慮もなく履いていたズボンも脱がせてしまった。 「ちょ、カカシさん・・・!」 「なにこれ、エロすぎでしょ」 いくらそういうものを身に着けてきたとはいえ、いざ服を脱がされて目の前で見られてるとなると恥ずかしくなり自然と体をよじるだが、その姿ですら煽情的に映ってしまう。 「どう、ですか?」 顔を真っ赤にしながら聞くに間髪入れずに口づけ、これが答えと言わんばかりに腰を押し付けた。 「ッ・・・・!」 存在を主張するそれに気がついたは恥ずかしそうに目を泳がせ、堪らずカカシもの首元に顔をうずめた。 スルスルと滑らかな太ももを撫でていくと、腰の側面で下着を結ぶリボンが指先に触れた。 それに気が付いたカカシは体を起こし、上から全体を眺めるようにゆっくりとリボンをほどいていった。 「この光景、すごいそそられる」 「や、カカシさん・・・、恥ずかしすぎる、から」 「自分で着てきたくせに」 ついに片方のリボンをほどき、黒いレースの薄い布をハラリをめくった。 「えっろいな」 ククッと笑ったカカシははだけた布の合間に手を入れ、ゆっくりと指を中に挿し入れた。 「んっ・・!あっ・・・!」 すでにそこは蜜にあふれていて、指を入れた途端にきつく締まる感覚にカカシの背筋がゾクリと震える。 「どうしちゃったの、今日」 いつも以上に官能的な様子を見せるにカカシも存分にあてられる。 中に入れた指を出し入れすればそこは卑猥な音を立て、からも甘い声が溢れ出す。 「あっ、や、んっ!まって、あっ、イっちゃう!」 「早いねぇ」 指の動きをそのままに快楽に溺れるを眺め、せっかくだからと申し訳程度に胸を覆うレースを片方だけグイっとめくりあげた。 「あ、ダメ、あっ、イく、あ、あっ・・・!」 ビクッと震えたのちに弛緩したはすっかりとろけきった表情を浮かべ、頬を赤くして息を乱している姿はあまりにも淫らだった。 「はあ・・・あ・・・」 「イってすぐのとこ悪いけど、俺ももう我慢できないんだけど」 自分がまだ服を着たままで上にきていたセーターを脱ぎ捨て、カチャカチャとベルトを外した。 その様子をドキドキしながら見ているの視線に気づき、ズボンのボタンを開ける手を止めた。 「が脱がせてよ」 「はい」 「!」 恥ずかしがっていやがるかと思いきや、素直に返事をしたは膝立ちになったカカシの前に四つん這いになり向き合った。 の小さな手が伸びそっとズボンのボタンを開け、顔を近づけて口でジッパーを銜えた。 「そんなのどこで覚えたの」 ニヤッと笑ったは見せつけるようにジジ、とジッパーを下げ、下着の上からカカシのそそり立った自身へ優しく口づけた。 そっと下着を降ろし、ようやく解放された昂った自身を手に取ったはそのままパクっと口に含んだ。 「・・・ッ」 ねっとりと舌を這わせる感覚にゾクゾクと背筋が震え、自然と腰が揺らめいてしまう。 四つん這いになったことで見せるの後ろ姿が、これもまたやけにいやらしくて視覚的にも刺激が強い。 「は、あ・・・・」 一度口から離したの熱い吐息が自身にかかり、堪らずカカシはをベッドの押し倒した。 「もう、いいでしょ」 小さくうなずいたに口づけながらずずっと自身を埋め込んだ。 「んっ、ああっ・・・!」 顔を離して体を起こしたカカシの視界に、ベッドヘッドに置かれたシャンパンのビンがうつった。 そのビンを手に取り、グラスもなく直接ラッパ飲みでグビリと飲む。 「あ、カカシさんずるい」 も飲みたそうにビンに手を差し出すが、カカシは再びベッドヘッドに戻してしまった。 わたしも、と言おうとした瞬間再びカカシが口づけ、その隙間からサラリとシャンパンが注ぎ込まれた。 「ん〜・・・、やっぱりこれ美味しい」 「アルコール高いけどね」 ペロッと唇についたシャンパンの残りを舐めたはもう少し飲みたそうに腕を伸ばしてビンを取ろうとしたが、その腕が届く前にカカシがビンを遠くに押しやった。 「飲みすぎ。もうおしまい」 「あ〜ん」 「こっちに集中ね」 「ひあっ」 ズンッと奥深く突き上げれば、ビクッと切なげな表情を浮かべた。 そのまま何度も腰を打ち付け、そのたびには甘い声がカカシの耳を刺激する。 「んっ、はあ、あ、カ、カシさんっ!」 「その恰好、ほんとエロすぎるって」 自分でやったとはいえ中途半端にはだけている姿がなおさら煽情的にうつる。 だからといって脱がしてしまうのもなんだか惜しい気がする。 「カカシさん、嬉しい?」 「え?」 「だってこれ、クリスマスプレゼントだもん」 「じゃあもっとよく見せて」 そういってカカシは体勢を変えベッドの上に仰向けに寝そべり、を上に跨らせた。 「自分で挿れてみて」 「えぇー・・・」 恥ずかしがるそぶりを見せつつも、どこか乗り気のはさっそくカカシの自身に手を添えて、ゆっくりと腰を下ろしていった。 「んっ・・・は、ああ・・・・」 カカシの腹に手を置いて自然と腰を揺らすは、気持ちよさそうにカカシのことを見つめた。 堪らずカカシも突き上げるように腰を動かし、二人はお互いを見つめながらひたすら快楽の海に溺れていく。 「んっ、カカシさん、はあ、あ、イきたい、カカシさん」 「いいよ、何度でも」 「でも、カカシさん一回もイってないから・・・」 「じゃあ俺もイく」 「えっ、あっ!」 ガバッと起き上がったカカシは、あぐらをかいた上にを座らせ、ギュッと密着したままの腰を動かした。 「あっ!カ、カシさん・・・ッ!あ、んっ・・・!」 体の小さいはすっぽりとカカシに包まれているようで、カカシの首元に顔を摺り寄せた。 それはカカシにしてみれば耳元で喘がれて、さらにの柔らかな髪の毛がふわふわと耳に当たる。 「はあ・・・俺もイきそ・・・・」 「んっ、は、イく、あっカカシさ・・・あっあっ、あ・・・ッ!!」 「くッ・・・・う、ぁ・・・・ッ」 ビクッと背中を反らして達したをカカシは強く抱きしめ、ドクンとアツい熱を勢いよく放った。 「あ・・・・はあ・・・・は・・・」 「・・・・」 首元で息を乱すの名を呼び、こちらに顔を向けたにカカシは口づけた。 「ん・・・は・・・んんっ・・・」 必死にカカシの舌の動きについてこようとするが愛おしい。 充分にの口腔内を味わいリップ音を立ててようやく口を離せば、とろけきった表情のはうっとりと微笑んだ。 「カカシさん、メリークリスマス」 「メリークリスマス」 窓の外ではいつの間にか雪がちらついていて、街の灯りがキラキラと輝いていた。 改めて目の前の愛おしい恋人を抱きしめれば、抱えきれないほどの幸せを感じられる。 「カカシさん?」 その幸せをしっかりと噛みしめて、カカシはそっとの唇に口づけた。 「愛してるよ、」 どうか彼女も幸せでありますように。 どうか二人が、幸せでありますように。 Drama TOP Novel TOP |