いつも通り受付にてが書類の処理を進めていると、シズネを引き連れた綱手が突然現れた。 「、ちょっといいか」 「あっ、綱手様!はい、いま行きます」 隣の部屋にいるから、と真剣な顔をした綱手に呼び出され、なにかやらかしてしまったのではないかとドキドキしながら席を立ち、急いで受付から飛び出して隣の個室へ入った。 「くん、なにかしたんかねぇ」 「まさか。お前より優秀だよ」 「だよなぁ・・・っておい」 同じく受付を担当していた忍たちはの後姿を見守りながら、目の前の書類にポンっと判を押した。 ところ変わって、カカシ宅。 軽い警備任務が早めに終わって夕方に家に帰ってきたカカシ。 玄関のドアを開けの靴があるのに気が付いた。 「ただいま」 「おかえりー、お疲れ様」 「今日受付じゃなかったの?」 「あー、うん。早く上がらせてもらったの」 靴を脱ぎながらそんな会話をしつつリビングに向かうと、ダイニングテーブルに巻物と書類を大々的に広げてなにやら必死に鉛筆を走らせていた。 「なに、どうしたの」 「すみません、カカシさんの家の方が机が広いから・・・」 「全然それはいいんだけど」 手甲や装備を外しながら机の上の巻物に視線を落とす。 「え?これちゃんが解読してるの?」 「うーん・・・」 「これも?これ暗号読解式でしょ」 「・・・カカシさーん!」 鉛筆を放り投げたが横に立つカカシの腰にガシっと抱き着いた。 「ぜんっぜん分からないです!教えてください!」 「・・・どういうことなの?」 * * * * * 「昇格試験?」 「はい・・・」 部屋着に着替えたカカシもダイニングテーブルの席に着き、机の上の諸々を一旦端に寄せて代わりにコーヒーとお菓子を並べた。 「綱手様から、いまの受付の仕事からもう一歩進んでみないかってお話をいただいて」 「うん」 「でもわたしまだ報告書や任務依頼書を処理するのも必死なので・・・」 そういえば受付の仕事に入る前も必死にカカシの家で暗号文字を勉強していた。 カカシが見ている限り、受付での仕事は様になってきていると思うし処理するスピードだって正直他の受付忍より早い気がする。・・・贔屓目なしで。 「一歩進むって?解読班じゃあるまいしここまで勉強しなくても」 「うーん、詳しくは聞いてないんだけど、綱手様が扱っている書類も処理するとかなんとか・・・」 「・・・・・・」 そこまで聞いてカカシはいろいろと察して口を閉じた。 試験も何も、要は体よくに火影仕事の手伝いをしてほしいだけだろう。 とはいえ他にも長く受付を担っている忍もいる手前、突然を採用するわけにもいかないだろうから昇格試験という形をとって・・・。 「でも、綱手様がわたしに期待してくださってるって思うと嬉しくて!頑張って試験に合格したいんです!」 さっきまで落ち込んでいたにパッと嬉しそうな顔を向けられて、その純粋な眩しさに目をそらしながらも「うーん」と曖昧な返事しかできなかった。 「それでまずはこれを解いてみろって渡されて。でも全然わからないんです・・・」 ガクッと肩を落としたを励ますように机の上のチョコを差し出した。 「ま、なんにせよ試験に合格すればいいんでしょ」 「ハイ・・・」 「一緒に勉強しようか」 「カカシさーん!」 わあ、とカカシの手を握って喜ぶにやれやれと困ったように笑った。 まずは読解から始めようと再び机には巻物が広げられ、の隣に座ったカカシも同じように鉛筆を持った。 「えっと・・・。じゃあまずこの文は読めるの?」 「ハイ、この暗号形式は覚えました」 そう言ってうんうん唸りながらやたら難しく書かれている文章を読み解す。 「それで、この巻物で書かれている内容より会合場所と日程は?」 「場所は火の国の木ノ葉隠れの里の千年庵にて、本日より四回月が巡った日・・・なので四日後、です」 「残念。日程は合ってるんだけど、もう少しかな」 「え?でもここに木ノ葉の文字が・・・」 「これはね」 巻物を手元に寄せツラツラと書かれている文字の一部分を指差した。 「この一節以外は今までの形式でいいんだけど、ここからはこの文字列配置に変わるでしょ?それで暗号式が変化して・・・」 「ちょ、ちょっと待ってください、ここが、えと?」 「うーん、でもこれってかなり高等解読術だと思うんだけど・・・」 内容からして火影宛の公文書な訳で、にはまだ早すぎると思いながら複雑な暗号式を解説すると、途中まではフムフムとメモを取りながら聞いていたが終盤には鉛筆の動きが止まってしまった。 「で、その暗号式を読み間違えて会合を襲撃しに来た奴らを待ち伏せて殲滅するのが俺たち忍ってこと」 「ははあ、なるほど」 ほぼ白紙のままのメモ用紙に、最終的に忍と書いた文字を丸で囲んで鉛筆を置いた。 「カカシさん、サッパリです」 「だろうね」 どうしよう、と嘆くにまあまあと声をかけながら他の巻物を手に取った。 『綱手様も人が悪いな』 いずれも安易には読み解けそうにない難解な暗号式で、これを一人でやらせるのにはかなり無理がありそうだった。 『まさか俺が教えるのを見越して・・・?』 巻物の文字列が歪んで、計画通りとほくそ笑む綱手の顔が映し出されるようだった。 「まさかね」 「?」 見たくもない幻影を消すように巻物を閉じ、比較的簡単そうな巻物をに渡した。 「暗号はだいたいはパターンだから。数をこなせば自然と読めるようになっていくよ」 「そう・・・なのかなあ」 いまだ不安げなは受け取った巻物を広げ、何度も何度もカカシに助けを求めながらも綱手への期待に応えようと必死に解読に取り組んでいった。 『健気だねぇ』 そんな姿に思わずホロリとくるカカシだった。 それから数日後。 カカシの教えもあってある程度の暗号も解読できるようになった。 試験前の休みの日、自宅の床に座りながら小さな机に新しくもらった巻物を広げて最後の復習にかかった。 ダイニングテーブルにはすでに解読済みの巻物の山でいっぱいで、もう大々的に広げられるスペースがなくなってしまった。 「砂隠れの里、巳の刻に・・・紅月塔にて・・・案内役と付き人を添えて、今後の展望と計画案・・・と」 あとで家に来ると言っていたカカシに見てもらおうと、読み解いた文章を用紙に記入したところでちょうど玄関のドアが開く音がした。 「お疲れさん」 「散らかっててすみません・・・」 「試験、明後日だっけ?」 巻物に囲まれたに苦笑いしつつ、カカシは赤い丸が目立つカレンダーに目を向けた。 「明日はお仕事ですし、今日が最後の詰込みって感じです」 「この前も見たけどかなり解けてたし問題なさそうだけどね」 「う〜ん・・・」 ようやくこちらを見上げたは不安そうに笑ったあとまたすぐに机に向かった。 そんなをふむ、と眺めたあと台所へ向かい、ポットに二人分のお湯を沸かし始めた。 「カカシさん、あとで答え見てもらってもいいですか?」 「あぁ、いいよ」 二人分のマグを持って、の元に一つ渡してその後ろのソファにカカシは座った。 「コーヒー」 「ありがとうございます」 時折がぶつぶつと呟いたり唸ったり、そんな声が聞こえる以外は静かな空間。 背中を丸めて頑張るの後姿を眺めながらコーヒーをすすり、外の景色をぼんやりと見てこんな休日もたまには悪くな、なんて呑気なことを考えていた。 「あのー、カカシさんこれって・・・」 「ん?」 しばらくするとが難しい顔をして振り返ったので、カカシもソファから立ち上がりの隣に座った。 「これって、こことここが掛かってる複合暗号で合ってますか?」 「そう。かなりややこしいのによく分かったね」 ふふ、と嬉しそうに笑ったにカカシもホッと一安心。 あれだけ不安がっていたが、これなら問題なく試験も合格できるだろう。 というか綱手の想像以上の知識量になったのではないだろうか。 「カカシさんのおかげかな」 「ま、そうでしょうね」 「アハハ」 久しぶりに間近で見るの嬉しそうな笑顔が可愛らしくて、自然とつられて笑みを浮かべながらワシワシと頭を撫でた。 「がんばったね。えらいよ」 「それは合格したら言ってください」 「合格したらご褒美あげなきゃね」 「ご褒美?」 カカシの肩にコロンと頭をもたれさせて甘えるは、持っていた鉛筆で用紙の余白に魚を描いたりネコを描いたり。 「上手いね」 「そんなことないですよ。そういえばカカシさんって絵は描けるんです?」 「上忍なめないでちょうだい」 から受け取った鉛筆で、パッと頭に思い浮かんだパックンをサラサラっと描いてみせた。 「・・・ん?いぬ?トラ?あー・・・ネコ?」 「いやいや、どこからどう見てもパックンじゃない」 「え?パックン?」 ジッと絵を見つめたのち、ぶはっと吹き出した。 「待って、アハハ!パックンかー!わからなかったなー!」 「ちょっとー、割と真面目に描いたんだけど」 「だって、アハハ!」 お腹を抱えて笑うにカカシは気恥ずかしくなって落書きを消そうと鉛筆を持ったが、それより先にが用紙を大事に抱きかかえた。 「ちょ、ちゃん、許して」 「ダメです、フフ、これはお守り」 「なにもご利益ないって」 必死に取り返そうとするも、落書き部分を切り取って大事そうに筆箱に仕舞い込んだ。 「フフ、これで頑張れそう」 「・・・絶対他の人に見せないでね」 「アハハ、はーい」 は涙を拭いながらハーと息を整えた。 「試験終わったらさ、温泉にでも行こうか」 「温泉!うん、行きたい!ゆったりたっぷりのんびりしたい!」 「旅 行けば楽しいからね」 どこかで聞いたことあるコマーシャルを口ずさみ、はウキウキした様子で用紙の余白に三日月を描いた。 「そのためにもちゃんと合格しなきゃ!ね、カカシせーんせ!」 ニッ、とイタズラっぽく笑うは再び巻物に向き直し、よーしと腕をまくった。 「・・・・・」 急に真剣に取り組みはじめたに、なんだか置いてけぼりにされた気分。 あんなに目の前で可愛いことされてこれで終わりなのはつまらない。 すぐ横で真剣な表情で筆を走らせるを見てジワリとイタズラ心がこみ上げる。 「えーっと・・・」 巻物の文字を指でたどりながら読み解いていくに腕を伸ばし、顔の横に流れている髪の毛を耳にかけてやった。 「フフッ」 は少しくすぐったそうに笑ったが、またすぐに真剣に巻物に顔を向ける。 ならば、との後ろに座り直し、後ろから抱きしめるように身体を密着させた。 「カカシさーん」 またじゃれてるのかと思っているのか、クスクスと笑いながら腰に回されたカカシの腕をペシペシと叩いた。 しばらく静かにの背後から一緒に巻物を読み、が書いていく答えを眺めていた。 割と難しい文法だったがスラスラと内容を書き記していくのを見ていると、下手すればそこらの忍より読み解けているのではないかと感心してしまった。 のことだから必死に勉強したのだろう。 えらいえらい、と思いながら目の前のの首元にそっと口づけた。 「ッ!ちょ、カカシさん!」 「んー?」 「んーじゃなくて!」 「ここ、間違えてるよ」 「えっ?!」 慌てて用紙に注意を逸らしたをいいことに、いまだ首元を唇で愛撫しながら書かれた文章を指さした。 「この前教えたじゃない。ほら、集中しないと」 「あ、そっか」 暫くそのままの体勢のまま正しい答えを書いていく様子をピッタリ後ろにくっ付いて眺めていたが、の警戒心がすっかりなくなった頃に腰に回していた手をゆっくりと動かした。 「・・・・・」 かなり集中しているのか、カカシの手がいつの間にか自分の胸に宛がわれているのに気が付いていないようで、ならばと遠慮なくその柔らかな膨らみを包む手に力を入れた。 「わぁっ!」 それでようやく気が付いたのか、ビクッと身体を跳ねあがらせて「カカシさん!」と後ろを振り向いたのをいいことにその唇に口づけた。 「んんっ・・・!」 驚いて口を開けた隙を見て舌をさし入れ、の舌をぬるりと絡めながら両手で胸のふくらみを優しく揉むと、ビクッとの肩が震えた。 「カ、カシさん・・・!」 ハッと我に返ったのか顔を離し、ジトッとカカシのことを睨みつけた。 「ダメです」 「ちゃんは勉強続けてていいよ」 「いいよって・・・できないですよ!」 「忍たるもの、いかなる状況においても心を乱すべからず。試験中に何か起きるかもしれないし、集中力も大事でしょ?」 「集中力・・・なるほど」 少し考えた上で納得したに思わずあなた忍じゃないでしょ、とずっこけそうになる。 とは言えその健気な様子にホロリときながらそれじゃあ遠慮なくと、服の上からホックを外した。 「・・・ッ」 小さく体を震わせて鉛筆を動かすことができないを見てジワジワと意地悪したくなる気持ちが込み上げてくる。 「ほら、問題解かないと」 そっと耳元で囁くと顔を真っ赤にしながら小さく頷き、なんとか再び問題文に目を向けた。 暫くは服の隙間から手を差し入れてなめらかな肌を撫でまわし、首元や耳に口付けながらの様子を見る。 なんとか鉛筆を握りしめて問題を解こうとしているがもちろん集中できていないようで。 「ここから読んでいこうか」 「は、はい」 筆先を震わせながら問題文を読み解こうとするが、その隙にツンとたった先端をキュッと摘んだ。 「ひぁっ!」 ビクッと体を震わせ甘い声を出したは鉛筆を持っていない手で口を抑えた。 カカシの言う心を乱すな、という言葉を律儀に守っているようで、それがますます煽られる。 そのまま柔らかな膨らみをゆるゆると揉みながら時折指先で先端を摘むと、だんだんとは背中を丸め息を乱し始めた。 「ちょ、と・・・カカシさん」 さすがにカカシの手を抑えようとするが気にせず執拗に攻め続けると、ついにの手から鉛筆がこぼれ落ちた。 「大丈夫?」 「あ、す・・・すみません・・・」 呼吸を整えながら健気に鉛筆を再び手に取り、なんとか集中しようとする。 再び巻物に目を落としゆっくりながら読み進めていくも、その隙にもカカシの手はの身体を自由気ままに弄る。 「はぁ・・・は・・・」 履いてたスカートの裾から手をさし入れ太ももを撫でると、モゾモゾとの脚が揺れ動いた。 「ここの暗号式、ちゃんが苦手なやつだね。分かる?」 「えっと・・・並列暗号で、ここの文字列が・・・ッ!」 下着の上からツゥ、となぞるとの肩がビクリと飛び上がった。 「文字列が?」 「文字列が・・・とな、りの、文に・・・あッ!」 発言を促しながらも指先で何度も擦り、は一生懸命その刺激に耐えようとするが自然と足も開いてしまい、思わず甘い声も漏れてしまう。 下着の隙間から指を滑らせ直接触れると、そこはもうすっかりとろけていて簡単に奥まで指が入り込んでしまった。 「カ、カシさん・・・」 指を上下に動かすと声を我慢しながら切なげな表情をカカシに向けた。 「集中しなきゃダメじゃない」 「ひぁっ、あっ!ダ、メ!あ・・・!あっ・・・!!」 指先にコリコリとあたる部分を激しくこすれば、ビクビクと身体を震わせながらあっと言う間に達してしまった。 「はぁ・・・はぁ・・・」 くたりと机に突っ伏したの首元に口づけ「続きは?」と尋ねると、潤わせた瞳を向けて何か言いたげにしたが、再び体を起こし力なく鉛筆を手に取った。 「ここの指す時間は?」 「時間・・・寅の刻、です」 「そう。里は?」 「木ノ葉の里です」 「ん、完璧」 「!」 の顎をとり後ろを振り向かせ、少し開かれた唇へ口づけた。 啄むように何度も口づけ、少しだけ舌を差し入れればの方から舌を絡ませた。 「ん・・・は、あ・・・」 すっかりとろけた表情のにもはやカカシも我慢の限界だが、せっかくだからもう少し焦らすのも悪くない。 の腰にすでに硬くなったそれが当たっているが、あえて口を離し再び前を向くよう促した。 「最後まで読み解いてごらん」 明らかに物欲しそうな顔をするにもちろんそのまま終わらせる気もなく、スカートの裾をスルスルと上げていくのと同時にズボンの隙間から昂りをみせている自身を取り出した。 集中しろと言ったくせにの尻を上げさせ、その隙間に自身を滑り込ませて下着の上からゴリッと宛がった。 「ちょ、あっ、カカシさん・・・!」 「ダーメ、集中して」 「そんな・・・ひぁっ!」 そのまま硬くなったそれで何度も擦り、は机の上に上半身を預けながらカカシの動きに揺さぶられてた。 「は・・・あ、やだ、カカシさん、出来ない、出来ないです」 泣きそうな表情でこちらを振り向くに理性の糸がプツンと切れた。 「お仕置きだね」 ぐい、と顔を寄せて口づけながら体勢を変え、スカートも下着も雑にめくりあげて後ろからゆっくりと挿し入れた。 「あっ・・・あ、あぁ・・・!!」 「は・・・くっ・・・」 ずずっと奥に入っていくにつれ甲高い声を上げるの締め付けにカカシも奥歯を噛みしめながら快楽を逃がす。 「あ・・・すご、奥・・・」 机の端をギュッと握りしめて小さく震えるの腰を掴み、中の蠢きに耐えるようにお互い息だけ荒げ、暫くしてようやくゆっくりと腰を動かしはじめた。 奥まで挿れたものを抜ける寸前まで腰を引き、また一気に奥まで挿し込む。 「は・・・あ、んん・・・!」 いやでも抜き挿しが感じられる動きには目を白黒させながら声にならない声を上げた。 だんだんとスピードを上げていき、机に突っ伏したままのの腕をとり、さらに奥を目指すように突き上げた。 「ひぁ!あっ、あ!きもちいい、カカシさん・・・!」 「ん、気持ちいいね・・・」 後ろから突くのもいいのだがやはり良がる表情も見たいもので、一度動きを止めたのち、床に座るカカシの上に向かい合って座るような、いわゆる対面座位の姿勢をとった。 「やっと顔が見れた」 「は、ずかしい・・・」 真っ赤な顔を隠そうとするの腰を揺さぶると、バランスを崩してカカシの肩を掴んだ。 カカシにしてみればすぐ目の前に魅力的に揺れる乳房、少し顔を上げれば快楽に耐えるの顔。 すでに限界まで張り詰めていたと思っていた自身が更に昂りをみせるのを感じた。 「ちゃん、エロすぎじゃない?」 「え?あっ!」 両手での顔を包み込むようにして引き寄せ、頭や頬を撫でながら唇を合わせた。 舌と舌同士を絡ませあい、堪らず腰も動かすと口の中にの甘い声が響いた。 頭を撫でていた手をスルスルと下ろし、カカシの動きに合わせて揺れる胸の膨らみを捉えた。 「んっ・・・!」 先端を摘むと途端に身体を震わせて、その拍子に唇が離れてしまった。 ならばと今度は目の前の膨らみに口付けて、桃色のツンと尖った頂に舌を這わせた。 「や、あっ、それ・・・!」 「きもちいい?」 「だめ、変な気持ちになっちゃう」 舌先で突いたり甘噛みしたりの反応を見ながら刺激すると、泣きそうな表情を浮かべながら必死に耐える姿にまた健気さを感じてホロリとくる。 「ほんと・・・可愛いねぇ」 「え?な、なんで・・・ッ!」 唐突なカカシの言葉に目をパチクリさせている間に、ズンッと深くまで突き上げた。 「可愛いからすぐイっちゃいそう」 顔を寄せて囁いて、そのまま再び口付けた。 言葉通り限界も近く、の腰を掴んで高みを目指すように腰を動かした。 「ん、あっ!あ、きもちい、あっ!ダメ!」 「は・・・イきそ・・・」 「あっ、イく!あ、ダメ、イく・・・あ、あぁっ!」 「く・・・うっ・・・!」 先にが達し、ギュウと中が締まる感覚にカカシもついに熱い欲望を吐き出した。 「は・・・はぁ・・・」 くたりとカカシの胸に倒れ込んだを抱き締めて、しばらくその体勢のまま乱れる呼吸も無視して何度も口付けた。 「まだ勉強する?」 「もう・・・いいかな。勉強する気にならなくなっちゃった」 ようやく息も整って、床の上に寝転んでまどろむ二人。 さっきの激しい動きで机の上から落ちてしまっていた鉛筆を拾いつつそう話すにカカシはクスクス笑った。 「違う気が起きちゃった?」 「そ、それはカカシさんが・・・!」 「アハハ、まあちゃんなら大丈夫だよ」 「そうかなぁ・・・」 まだ少し不安そうにするの頭を撫でながら、ふと思いついたカカシが起き上がった。 机の上に置かれた鉛筆を取り、筆箱の中に入れられた先程の悲しきパックンのイラストが描かれた紙を取り出した。 「なんですか?」 「んーおまじない」 に見えないように鉛筆で何かを書き記し、再び筆箱の中へしまった。 「なに書いたの?」 「おまじないだから試験終わるまで見ちゃダメ」 「えー!」 気になる、と言いながらもちょっと嬉しそうにするに思わず笑みが溢れる。 「たくさん頑張ったんだから、自信持って」 「ハイ!ありがとうございます」 満面の笑みを浮かべるに堪らず押し倒そうとするのをヒョイとよけられ、一人寂しく床に倒れ込んだ。 そして迎えた試験当日。 「、かなり勉強してきたと聞いたが、大丈夫そうか?」 「はい!いけます!」 「よろしい。ではこれを」 圧倒されそうな綱手の気迫に負けないよう、差し出された巻物と用紙を受け取った。 「制限時間は半刻!それでは始め!」 綱手の合図と共に巻物を開き、問題が書かれた用紙に鉛筆を走らせた。 「・・・!」 ふと読み解いてて現れたのは並列暗号式。 思わずこの前のことを思い出し顔が赤くなる。 「どうした?手が止まっているぞ」 「あ、す、すみません」 今はそんなことしてる場合じゃないと頭の中を入れ替え、再び巻物に集中した。 時間はあっという間にすぎ、綱手の「終了!」という声とほぼ同時に解き終えた。 「よく終わらせたな。結果は後日伝える」 そう言って巻物と用紙を持って綱手は行ってしまった。 「お、おわったぁ・・・」 ようやく肩の力が抜け、机の上にドサっと倒れ込んだ。 「そうだ、そういえば」 ゴソゴソと急いで筆箱からお守りを取り出した。 言いつけをきちんと守って試験が終わるまで裏を見なかった。 改めてカカシの描いたパックンを見てクスクスと笑いがこみ上げてきて、今後なにか落ち込んだときはこれを見よう、と心に決めた。 「カカシさん、なんて書いたんだろう?」 ヒョイ、と裏返すとそこには暗号で書かれた一文が。 「えーっと・・・ア・イ・・・・!」 見事読み解いたは顔を真っ赤にして、一人机の上に突っ伏してジタバタと悶えた。 Lover Novel TOP |